解剖生理学◆3.内分泌系〜主な内分秘腺と分泌されるホルモンを覚えよう〜

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内分秘腺

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到達目標

主な内分秘腺とそこから分泌されるホルモンの作用を理解し恒常性との関わりを説明できる。

内分泌の調整機能

ホルモンとは?

内分秘腺から分泌される化学物質の一種で、身体のさまざまな生理状態を調節する物質。血液中に放出されたホルモンは、目的とする標的器官へ運ばれ、受容体のある標的細胞にのみ特異的に結合して作用する。分泌量が微量であっても、その作用は大きい。

  • ホルモンは血液中を移動する化学物質!
  • 標的細胞にのみ、作用する!
  • ホメオスターシス(恒常性)を司る!

視床下部と下垂体

内分秘腺の主役は視床下部と下垂体。ホルモンの構造は会社の組織になっていると考えると分かりやすい!

ホルモン会社の組織図

社長→視床下部

中間管理職→下垂体

部下の社員→甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、精巣、卵巣など

まず社長の視床下部が下垂体に指示を出し、下垂体が部下の内分秘腺に指示を出す。部下の内分秘腺たちがホルモンを出し過ぎたり、出さなすぎだりすると、上司である視床下部と下垂体がホルモン量の調整を指示する。これがわかりやすくいうところの、フィードバック機構である。

主な内分秘腺とホルモンおよびその機能

内分泌器官ホルモン名作用する器官・組織主な生理作用
視床下部視床下部ホルモン下垂体下垂体Hの促進と放出抑制
下垂体前葉

甲状腺刺激ホルモン甲状腺サイロキシンの合成分泌
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)副腎皮質糖質コルチコイド産生・分泌促進
卵胞刺激ホルモン(FSH)卵巣エストロゲンの分泌・卵胞の成熟
黄体化ホルモン(LH)卵巣プロゲステロンの分泌・排卵誘発・黄体形成
成長ホルモン(GH)全身の筋肉・骨成長促進・血糖値上昇
プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)乳腺乳腺発達・乳汁分泌促進
下垂体中葉メラニン細胞刺激ホルモンメラノサイトメラニン形成促進
下垂体後葉 バソプレシン(抗利尿H)腎臓尿細管・血管抗利尿作用
 オキシトシン乳腺・子宮乳汁放出・陣痛促進
 松果体メラトニン サーカディアンリズム、睡眠にかかわる
メラニン産生抑制
甲状腺 カルシトニン骨・腎臓血液中のカルシウム濃度低下
骨の形成促進
サイロキシン多くの臓器基礎代謝促進・利尿促進
アミノ酸にヨードが結合したもの
出過ぎるとバセドウ病
副甲状腺(上皮小体)パラソルモン骨・腎臓血液中のカルシウム濃度を高める
胸腺チモシン(サイモシン) 未熟なT細胞の成熟促進
膵臓ランゲルハンス島Aグルカゴン肝臓・脂肪組織血糖値上昇
膵臓ランゲルハンス島Bインスリン肝臓・脂肪組織血糖値低下
インスリン欠乏で糖尿病
膵臓ランゲルハンス島Dソマトスタチン肝臓・脂肪組織インスリン・グルカゴンの産生
分泌抑制など
 副腎髄質アドレナリン血管・肝臓・肺 血圧上昇・血糖値上昇
ノルアドレナリン血圧上昇
副腎皮質アルドステロン
(電解質コルチコイドの一種)
腎臓尿細管ナトリウム再吸収・カリウム排泄
コルチゾール
(糖質コルチコイドの一種)
肝臓・小腸・脳など抗炎症・免疫抑制作用
糖・タンパク質・糖質代謝
ストレス対処ホルモン
精巣テストステロン男性精器・筋男性の第二次性徴・精子形成
卵巣エストロゲン(卵胞H)子宮・乳腺など女性の第二次性徴・子宮内膜増殖
プロゲステロン(黄体H)妊娠の成立と維持
月経周期決定・体温上昇
子宮内膜や子宮筋の働き調整など

拮抗的に作用するのはセットで覚える!

カルシウム→パラソルモン&カルシトニン

血糖値→インスリン&グルカゴン

覚えにくい女性のホルモンは繰り返し声に出しながら覚える!

視床下部から→性腺刺激ホルモン放出ホルモン!全部のお偉いさん!

下垂体前葉から→卵胞刺激ホルモン!FSH!原始卵胞成熟!

下垂体前葉から→黄体化ホルモン!LH!排卵を促す!

下垂体前葉から→プロラクチン!乳腺刺激ホルモン!

下垂体後葉から→オキシトシン!乳汁を出す!

卵巣から→エストロゲン!卵胞ホルモン!子宮粘膜と第二次性徴!

卵巣から→プロラクチン!黄体ホルモン!体温上昇!妊娠!

お乳を…

発育させるのは、エストロゲン!

作らせるのは、プロラクチン!

出させるのは、オキシトシン!



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