精油学総論◆2.精油の伝達経路〜嗅覚と血液循環〜

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精油の伝達経路

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到達目標

精油の伝達経路と心身への作用、注意点を理解する。

アロマテラピー検定でも学習した、精油の伝達経路を今一度復讐しましょう。解剖生理学へと繋がっている部分なので、しっかり理解して、人に説明できるようにしておきましょう。

伝達経路

嗅覚から脳へ伝わる経路

精油の香りを嗅いだとき、精油成分の分子は鼻の奥の上部にある「嗅上皮」の粘膜に付着する。そこにある嗅細胞から出ている嗅毛に精油成分の分子が受容され、嗅細胞が興奮し、嗅覚刺激が電気的信号(インパルス)に変換され嗅神経に伝わる。その信号が嗅球、嗅索を経て、大脳辺縁系へ伝達され、その後大脳皮質の嗅覚野に伝わり、「におい」として認知される。

外の情報を脳へ伝える五感のうち、嗅覚は大脳辺縁系に情報をストレートに伝える。視覚や触覚などは大脳新皮質を経由する。例えば花を見たとしたら、視覚が「見た」という情報を大脳新皮質に伝えて「花」だと判断する。その後、資格情報が大脳辺縁系に伝わり、情動本能を起こして「綺麗」「素敵」などの感情が生まれるようになっている。嗅覚はその過程を経ずにいきなり情動反応へ繋がる。いい匂いを嗅げば、頭で考えるより先に気持ちよくなったり、いい気分になったり、リラックスできたりするのはそういった伝達経路の背景がある。

このため、嗅覚は「原始的で無意識な感覚」と言われている。元カレの香水で記憶などが甦るのも、この嗅覚の不思議があるからかもしれない。

血液循環による経路

精油成分は呼吸器・皮膚・消火器の3つの経路からも吸収される。血液とともに全身の組織・器官をめぐる。

呼吸器からの経路

香りを嗅ぐと、吸い込んだ精油成分の一部は、気道の粘膜から血管に入る。さらに肺の一番奥にある肺胞で酸素と二酸化炭素のガス交換とともに吸収され血管に入り、体内を循環する。精油成分の種類によっては、局所的に気管支や肺に作用し、痰を出しやすくしたり、せきを鎮めたりするなどの働きもある。

皮膚からの経路

皮膚の表面には、皮脂膜や角質層があり、簡単に物質を通過させないしくみになっている。精油成分は脂溶性で、しかも非常に小さな分子構造をしているため、比較的容易に浸透していく。皮膚表面の他、毛穴や汗腺からも浸透する。表皮から浸透した精油成分は、真皮の毛細血管やリンパ管に吸収され、全身へ運ばれる。

※アロマテラピーにおける浸透と吸収の違いを理解しておこう!
浸透→表皮や真皮の一部まで染みこむこと。 吸収→毛細血管から入り全身の器官に運ばれること。

消火器からの経路

口から入った精油成分は口腔、食道、胃、小腸などの消化管の粘膜から血管に入り、血液循環によって全身をめぐる。しかし、消化管粘膜に対する刺激や、飲用ではすべての精油成分が吸収されるため、肝臓や腎臓に害を及ぼす恐れがあるため、危険である。

※AEAJでは、精油を飲むことや、うがいをすることはおすすめしていない

 



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