精油学総論◆1.精油〜AEAJの精油の定義を理解しよう〜

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精油

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到達目標

AEAJの精油の定義、植物にとっての芳香物質、精油の特性、精油の基本情報などの概要を理解する。

精油の定義

公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)では、精油(エッセンシャルオイル)を次のように定義している。

精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

引用:AEAJ

植物にとっての芳香物質

芳香物質の役割

植物が、その芳香物質でカビや有害な菌類の増殖を防ぎ、身を守る働きのことを「抗菌作用」「抗真菌作用」という。

植物が芳香物質を放つことにより、有益な生物を引き寄せる働きを「誘引作用」という。

植物が芳香物質を放つことにより、虫や鳥を遠ざけ、苦味によって植物が食べられることを防ぐ働きを「忌避作用」という。

植物が太陽の熱から身を守るために、自らを冷却させる働きを「冷却作用」という。

※その他植物にとって芳香物質は「生理活性物質」として働く。

植物の代謝

精油は植物が作り出した二次代謝産物である。

代謝とは

物質代謝とエネルギー代謝の総称。物質代謝は生体内で起こる物質の化学変化を、エネルギー代謝は物質代謝に伴うエネルギーの変換を意味する。

一次代謝産物とは

生体内の物質代謝で創りだされる有機化合物、すなわち代謝産物のうち、生体を維持するために不可欠なもの。多くの生物に共通して存在しており、糖、有機酸、アミノ酸、脂質などが挙げられる。植物の一次代謝産物は、光合成によって水、二酸化炭素、光エネルギーから創りだされる。人は野菜や穀類に含まれる一次代謝産物を栄養素として摂取する。

二次代謝産物とは(精油はこれ!)

生体内の物質代謝で創りだされる有機化合物、すなわち代謝産物のうち、それぞれの生物が一次代謝産物をもとに独自に創りだす産物。顕著な生理活性を示すものが多く、毒性や薬理作用を持つものもある。アルカロイド、テルペノイド、植物の色素として知られるアントシアニン、茶などの植物の木部、樹皮、種子、葉などから抽出されるタンニン、植物が持つ芳香成分などが挙げられる。

芳香物質の分泌部位

油細胞とは

芳香物質や樹脂を含む植物の細胞。主にシソ科の植物の葉の表面などでは油胞(ゆほう)、ミカン科の果皮などでは油嚢(ゆのう)あるいは油房(ゆぼう)とも呼ばれる。

腺細胞とは

植物の分泌部位の1つ。針葉樹などでは、油細胞が細長く伸びた形状をしており、精油を蓄えて分泌する部位となる。

芳香物質と精油

芳香物質とは

芳香を放つ物質、一般には、多くの芳香成分によって構成された有機化合物。植物の二次代謝産物であり、精油の原料となる。植物に含まれる芳香物質には、誘引作用、忌避作用、抗菌作用、冷却作用などの働きがある。

芳香成分とは

芳香物質を構成する要素。精油が持つ物質的な特性の1つである。各精油の芳香成分の組成によって香りは異なる。また一般に芳香とされる香りでも、好みには個人差がある。

精油の特性

精油の特徴的な性質

精油の性質には、芳香性、脂溶性(親油性)、揮発性、可燃性などがある。

精油の比重

精油の比重はそれぞれ異なるが、ほとんどが1より小さく、水に浮く。

油脂との違い

精油には「油」という文字が入っていますが、油脂ではない。精油が植物油(スイートアーモンド油、オリーブ油など)と同じようなものと考えるのは間違い。油脂とは精油とは全く違うもので、油脂は脂肪酸グリセリンとでできているものである。精油は植物油と混同されやすいが、油脂とは全く違う物質から出来ている。

精油の品質管理

精油は製造時より成分の変化が始まっている。空気・紫外線・温度・湿度に注意が必要。

特に、日光に当てるとすぐに劣化するので気をつけて!

精油の保管容器

遮光性のガラス容器が最適である。キャップをしっかり閉めて瓶を立てて保管する。茶色やブルーなどがある。

精油の保管場所

直射日光と湿度を避け、冷暗所に保管する。

精油の保存期間

開封後1年以内が目安。特に、柑橘系の精油は他の精油と比較して劣化が早い。使用時は必ず香りを確かめるようにする。

精油の作用

「瘢痕形成作用」「免疫賦活作用」など精油の作用はさまざま。大好きな精油の香りと照らしあわせて記憶するようにすると、覚えやすい。

→ 精油学総論◆1.精油〜作用とあてはまる精油一覧〜

精油の基本情報

アロマテラピーインストラクター試験を受けるにあたり、下記の項目を学び、覚えましょう。

  • 植物名
  • 和名
  • 学名
    ・構成(二名法)…属名と種小名 ・言語 ・学名の目的 ・提唱者
  • 科名
  • 種類
    ・草本類(一年草、二年草、多年草) ・木本類(低木、高木)
  • 産地
  • 抽出部位
  • 精油製造法
  • 成分



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