精油学総論◆4.精油の化学 科学族・官能基

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炭化水素類(官能基なし)接尾が「〜エン(ene)」または「〜アン(ane)」

モノテルペン炭化水素類

2個のイソプレンを基本の炭素骨格とするテルペン系化合物の総称。

リモネン(代表的成分)

レモン、オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ベルガモット、ネロリ、フランキンセンス、ミルラ、ブラックペッパー ※柑橘系の精油に多い。酸化しやすいので空気や光に注意。

α−ピネン(代表的成分)

ジュニパーベリー、サイプレス、ユーカリ、ブラックペッパー、フランキンセンス、ミルラ

γ−テルピネン

スイート・マジョラム、ティートリー

p−シメン

スイート・マジョラム、フランキンセンス

カンフェン

ジュニパーベリー

サビネン

ジュニパーベリー、スイート・マジョラム

−3−カレン

サイプレス

ミルセン

レモングラス ※酸化しやすく、劣化が早い。

セスキテルペン炭化水素類

3個のイソプレンを基本の炭素骨格とするテルペン系化合物の総称。

カマズレン(代表的成分)

カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン ※カモミール・ジャーマン精油の特徴成分

β−カリオフィレン

ブラックペッパー、ローズマリー

サンタレン

サンダルウッド・インド

サンテノン

サンダルウッド・インド

ベチベン

ベチバー

ファルネセン

ブラックペッパー

パチュレン

パチュリ

γ−カジネン

サイプレス


 

アルコール類 官能基−OH 接尾が「〜ol」(オール)

モノテルペン系アルコール類

モノテルペンに官能基−OH(水酸基)が結合

ゲラニオール(代表的成分)

ゼラニウム、ローズオットー、ローズAbs、イランイラン、メリッサ、ネロリ、レモングラス ※ローズと認識される香り。ゼラニウム、ローズなどの特徴成分。

リナロール(代表的成分)

ゼラニウム、イランイラン、メリッサ、ネロリ、ラベンダー、クラリセージ、レモン、オレンジ・スイート、ベルガモット ※すずらん、ラベンダーのような香り。

シトロネロール

ゼラニウム、ローズオットー、ローズAbs

l−メントール

ペパーミント

ラバンデュロール

ラベンダー

ネロール

ネロリ、ローズオットー、ローズAbs、レモングラス

ボルネオール

フランキンセンス、ローズマリー

テルピネン−4−オール

スイート・マジョラム、ティートリー、ジュニパーベリー

セスキテルペン系アルコール類

セスキテルペンに官能基−OH(水酸基)が結合

サンタロール(代表的成分)

サンダルウッド・インド、サンダルウッド・オーストラリア

ネロリドール

ネロリ

ビサボロール誘導体

カモミール・ジャーマン

ビサボール

サンダルウッド・オーストラリア

パチュリアルコール

パチュリ

ベチベロール

ベチバー

ジテルペン系アルコール類

ジテルペンに官能基−OH(水酸基)が結合

スクラレオール(代表的成分)

クラリセージ ※女性ホルモン様作用。クラリセージ精油の特徴成分。

フィトール

ジャスミン

芳香族系アルコール類

ベンゼン環に官能基−OH(水酸基)が結合

フェニルエチルアルコール

ローズ・オットー、ローズAbs


 

アルデヒド類 官能基−CHO 接尾が「〜al」(アール)または「アルデヒド」

炭化水素に官能基−CHO(アルデヒド基)が結合。皮膚、粘膜刺激の可能性あり。

シトロネラール(代表的成分)

メリッサ

シトラール(代表的成分)

メリッサ、レモン、オレンジ・スイート、グレープフルーツ、レモングラス ※レモンの香りの成分。レモン精油、レモングラス精油の特徴成分。

オクタナール

オレンジ・スイート、レモン、グレープフルーツ

デカナール

オレンジ・スイート

クミンアルデヒド

ミルラ、パチュリ

バニリン

ベンゾイン


 

ケトン類 官能基>C=O 接尾が「〜one」(オン)

炭化水素に官能基>C=O(カルボニル基)が結合。神経系への刺激に注意。長期の使用は避ける。

ヌートカトン(代表的成分)

グレープフルーツ

カンファー(ボルネオン)(代表的成分)

ローズマリー

メントン

ペパーミント、ゼラニウム

ベチベロン・ベチボン

ベチバー

ジャスモン

ジャスミン

ダマスコン

ローズオットー

イソメントン

ペパーミント


 

フェノール類 官能基−OH 接尾が「〜ol」(オール)

ベンゼン環に官能基−OH(水酸基)が直接ついたもの。皮膚刺激と神経系刺激に注意。フェノールばかりのブレンドは避ける。

オイゲノール(代表的成分)

ミルラ、パチュリ


 

エステル類 官能基−COO− 接尾が「〜yl,〜ate(〜酸〜yl)」(イル・エート)

アルコール類とカルボン酸類の反応生成物。フルーティな香り。

酢酸リナリル(代表的成分)

ラベンダー、クラリセージ、ベルガモット、ネロリ ※花のような草っぽい、甘くフルーティな香り

酢酸ベンジル

ジャスミン、イランイラン

安息香酸メチル

イランイラン

ケイ皮酸エステル

ベンゾイン

酢酸ボルニル

ローズマリー

酢酸フィティル

ジャスミン

アンゲリカ酸エステル(代表的成分)

カモミール・ローマン

安息香酸エステル

ベンゾイン

オキサイド類 官能基−C−O−C− 接尾が「〜ole」「〜oxide」(オールまたはオキサイド)

1,8−シネオール(代表的成分)

ユーカリ、ティートリー、ペパーミント、ローズマリー

ローズオキサイド

ローズAbs

ラクトン類 官能基−COO−で環状

環状構造を持つ有機化合物のうち、分子の環の一部にエステル結合を含んでいるもの。分子量の多いラクトン類は、水蒸気蒸留法で抽出された精油ではあまり見られない。

ベルガプテン(代表的成分)

ベルガモット

ベルガモテン

ベルガモット

カルボン酸類 官能基−COOH

炭化水素に官能基−COOH(カルボキシル基)が結合。鎖状のカルボン酸は脂肪酸ともいう。脂肪酸など炭素原子の数が9以上のものは水に溶けにくい油状の個体。炭素原子の数が少ないカルボン酸はカルボキシル基の性質が強く、水に溶けて酸性を示す。

炭素原子の数が9以上

脂肪酸

炭素原子の数が少ない

クエン酸、酢酸、リンゴ酸

 

精油成分と作用

アロマテラピー検定1級テキストに記載のある、精油の成分・期待できる作用・代表的な精油は全て覚えましょう。実際に、アロマクラフトを作る際にもとても役に立つ知識です。

期待できる作用精油成分それらの成分を含む代表的な精油

殺菌作用

抗菌作用

抗ウイルス作用

リナロール(モノテルペンアルコール)

メントール(モノテルペンアルコール)

シトラール(アルデヒド類)

ラベンダー

ペパーミント

レモングラス

鎮痛作用

酢酸リナリル(エスレル類)

ゲラニオール(モノテルペンアルコール)

ラベンダー

ゼラニウム

鎮静作用

酢酸リナリル(エステル類)

アンゲリカ酸エステル(エステル類)

ラベンダー

カモミール・ローマン

消化・食欲増進作用リモネン(モノテルペン)柑橘系精油
ホルモン調節作用スクラレオール(ジテルペンアルコール)クラリセージ
去痰作用

1,8シネオール(オキサイド類)

カンファー(ケトン類)

ユーカリ

ローズマリー

 

精油の共通成分

アロマテラピーインストラクター試験では、精油の共通成分を問う問題がよく出題されます。よく出題される共通成分をチェックしておきましょう。

主な共通成分精油
酢酸リナリル(エステル類)

リナロール(モノテルペンアルコール)
ネロリ、ベルガモット
クラリセージ、ラベンダー

ゲラニオール(モノテルペンアルコール)

シトロネロール(モノテルペンアルコール)

ゼラニウム、ローズオットー
ゲラニオール(モノテルペンアルコール)

リナロール(モノテルペンアルコール)

ゼラニウム、メリッサ
イランイラン、ネロリ

1,8シネオール(オキサイド類)ユーカリ、ティートリー
ペパーミント、ローズマリー
メントン(ケトン類)ゼラニウム、ペパーミント
β−カリオフィレン(セスキテルペン炭化水素類)ローズマリー、ブラックペッパー
オイゲノール(フェノール類)

クミンアルデヒド(アルデヒド類)
ミルラ、パチュリ

間違えやすいシトロネロールとシトロネラール

きちんと覚えていないとミスしやすい成分がシトロネラールシトロネロール

シトロネラールは接尾が「アール」だからアルデヒド類。メリッサの特徴成分。
シトロネロールは接尾が「オール」だからモノテルペンアルコール類。ゼラニウムやローズの特徴成分。

ややこしいですが、間違えないようにしっかり理解しておきましょう!

 



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