私がパニック障害を発症したきっかけ。仕事の頑張りすぎ・パワハラが原因?

今でも、はじめてパニック発作が起きた日のことを鮮明に覚えています。

「このまま私は死ぬ!」あんなに恐怖を感じたのははじめてでした。

でもなんで私は、パニック障害になっちゃったんでしょう? 

今回は私がパニック障害になった原因やきっかけについて、発症した当時を思い出しながら書いていきますね。

目次

華やかなアパレル業界で頑張りすぎてパニック障害へ

こんにちは、2年の闘病を経てパニック障害を完全克服したAyaka(@ayaka_minty)です♪

私がパニック障害を発症したのは25歳の頃。

当時私はアパレル企業に勤めており、プレスというポジションをやっていました。

20歳の頃、ファッション業界に就職。

最初はもちろんただの販売員でしたが、ファッションが好き!お客様と喋るのが好き!と一生懸命に働くうちに、あれよあれよと個人売上は上がっていき、本社にもよく呼ばれるようになり、気付いたらアパレル業界の花形「プレス」になっていました(笑)

ここでファッション業界やアパレル関係について知らない方は「プレスってなんじゃ?」と疑問だと思うので簡単に説明します。

【アパレルのプレスとは?】
ファッションブランドの広報、PR担当。1ブランドに基本的に1名いるブランドの顔的存在。(大きなブランドだと数名いることもある)デザイナーと二人三脚になり、ブランドを売り出すために商品を雑誌やTVなどを使い広告していくのが仕事。
【プレスの主な仕事内容】
・雑誌、テレビへの取材対応
・スタイリストへのサンプル貸出
・広告の企画
・展示会での接客
・ファッションショーの企画、進行
・雑誌の校正確認

つまりみなさんが「アパレル勤務」と聞いて想像される店頭での販売員とは違い、オフィスにかじりついてデスクワークもしながらスタイリストや芸能人への接客もこなし雑誌やテレビの仕事やファッションショーの準備もこなすという、とっても忙しいポジションでした(;´Д`)

ファッション雑誌を読む方だったら、いろんなブランドのプレスさんが載っているので仕事内容も想像しやすいかもしれませんね♪

雑誌の大きなページに掲載を獲得することもプレスの仕事ですし、雑誌の販売日に合わせて商品を打ち出せるように生産管理チームと商品の発注数などを打ち合わせすることもプレスの役目です。

毎日終電まで残業のハードな日々

実際オフィス勤務のプレスとして仕事を始めると、想像以上にハードな日々が待っていました。

・毎日終電まで残業は当たりまえ。23時ですら帰るのが気まずい雰囲気
・土日祝日も出勤
・休みの日に仕事の連絡が来るのは日常茶飯事
・夜ご飯は20時頃オフィスでデスクにかじりつきながら食べる
・5人分くらいの常にキャパ超えな仕事の量

今こう思い出しながら書いても息が切れるくらい、毎日本当に疲弊していました…(;´Д`)

プレスと店長を兼任、原因不明で吐いた日もあった

私はとある時、「プレスと店長の兼任」をしなくてはならないときがありました。

お店に立つことを経験したことがある方はおわかりになると思いますが、店長っていうのはものすごく責任が重大で大変なポジションです。

当時勤めていた会社のブランドで短期のPOP UPストアを出すこととなり、そこで店長ができる人材がおらず、なんとプレスである私がやることになりました。

広報と店長の兼任です。今思い出すと、これは完全なる無理ゲーです(笑)

平日は会社と店頭の行き来をしながら、週末はがっつり店頭に立ちました。いつ休んでたんだっけな…(笑)

忘れもしませんが…25歳当時、初売りの前々日の大晦日、働いていた百貨店のトイレで私は吐いていました。

そんなに食べていたわけでもないのに、熱も出るわ体調も最悪だしで、翌日の元旦は寝込んだのを猛烈に覚えています。人生最大にしんどかった元旦です…(;´Д`)

当時の人間関係は仕事もプライベートもグッチャグチャだったので、抱えていたストレスは尋常じゃないほど大きなものでした。

一緒にお店に立っていたスタッフも派遣社員ばかりで、私にのしかかった重圧はものすごかった。

もはやストレスしかない毎日でした。「幸せって何?」←当時の口癖(苦笑)

そして、1月2日の初売りではもちろん朝から晩まで店頭に立ち、必死に売上を取るために働いたのでした。

兼任が終わった直後、急なパニック発作が私を襲った

地獄の初売りを終えた後、1月いっぱいで店長を務めたPOP UPストアがおわりました。

なんと、予算達成率は111%。やりきったのをとっても覚えている…。

これで私は、会社でのプレスの業務に集中できる…と思ったのもつかの間。

デスクで仕事をしていたら私は急にパニック発作に襲われました。

急にバクバクと心臓が走り出し、全身に熱がのぼり、息が苦しくなり、震えも止まらず、
なにより

このまま私は死ぬかもしれない

という猛烈な「死への恐怖」が襲ってきました。

トイレに逃げ込んで、上司に泣きそうになりながら相談して「大丈夫?救急車呼ぶ?」みたいな感じになったのを覚えています。

そしてあっという間に重度のパニック障害へ

はじめてのパニック発作から、私は次々起こるパニック発作へものすごい恐怖を感じるようになりました。
→これをパニック障害用語で「予期不安」といいます。

そしてパニック発作が起こる場所、つまり会社へたどり着けなくなりました。
→これをパニック障害用語で「広場恐怖」といいます。

そうです。私はあっという間に重度のパニック障害になってしまいました。

ちなみにこのパニック障害と診断されるまで自分がパニック障害に対する知識がなかったので、
内科や循環器科をめぐりにめぐって、自分の謎の体調不良に対し大変な思いをしました。

こんな感じでパニック障害になった私は、休職することに。

1ヶ月程休職したものの全然良くならなかったので3月に26歳の誕生日を迎えた直後、退職に至りました。

私のパニック障害の原因「頑張りすぎ」

私がパニック障害を発症した当時の状況やきっかけはこんなかんじでした。
と、いうことでまとめます。

私がパニック障害を発症したとき抱えていたものは…

度を超えた労働量、度を超えたストレス

そう、つまり…頑張りすぎでしたね。

今思うと、「そりゃ体調崩すわ…」というスケジュール感、仕事の量、そして膨大なストレスでした。

”パニック障害は完璧主義者で真面目で頑張りすぎな人がなりやすい”とよく書籍に書いてありますよね。

海外に住んでいる今だからこそ、ここまでゆるゆるでEasygoingな性格になれましたが、
パニック障害発症当時は本当にピリピリした完璧主義な性格でした。

やるからには完璧にやらなきゃ
どうせなら結果を出さなきゃ
誰もいないんだから私がやらなきゃ

脳内が「ねばならない」のオンパレードでした(;´Д`)つ、つかれちゃう…

例えば店長とプレスの兼任を正当な理由をつけて断ったり、自分の身体を守る方法はいくらでもあったのにな…なんて今となれば思います。

しかし、きっかけはきっかけにすぎず。

心療内科の先生曰く「ストレスは花粉症と一緒で蓄積している」とのこと。

それに対するキャパも人それぞれであり、その人のキャパを越えてしまったらパニック発作などになって身体に現れるということでした。

今パニック障害に苦しんでいる人は、「頑張りすぎ」たのでは?

もしかしたら今同じようにパニック障害で苦しんでいる人も、仕事を頑張りすぎたり、家族を支えるために頑張りすぎたり、友人関係に合わせるために頑張りすぎたりしちゃったのかもしれないですね。

もちろん先天的なものでパニック障害を抱えている人もいると思うので、原因やきっかけは一概には言えないと思うのですが
やっぱり「頑張りすぎ」でストレスが爆発してパニック障害になる人も多いと思うんです。

パニック障害になったということは、あなたの中のストレスバケツがパンパンになって爆発したということ。

まずはそのことを受け止めて、休むことからはじめてみてはいかがでしょうか?

追記・現在の私は…

追記です。

2020年1月11日現在私はパニック障害を克服してオーストラリアシドニーでのびのびと暮らしています♡

26歳で退職した私は、2年間しっかりパニック障害と向き合い薬も完全に断薬。

28歳の誕生日のすぐあとオーストラリアにワーキングホリデーに飛び立ちました。

オーストラリアの壮大な自然と、「まいっか〜」なゆるい雰囲気がすごく心地よくて、3年たった今でも居着いてしまっています。(笑)

当時同じくワーキングホリデーをしていた沖縄生まれの彼と出会い、2人でのんびり幸せに暮らしています♡

今パニック障害で苦しんでいる方も、きっといつか克服できます♡

焦らず、マイペースに。

今後もパニック障害克服関連の記事など公開していく予定ですので、何か知りたいことやわからないことなどあれば気軽にコメント下さいね!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 涙ながらに読ませてもらいました。私もパニック障害を早く克服したいです。またパニック障害関連の記事を書いてください。

    • あい様
      コメントありがとうございます!
      あやかです。

      涙ながらに読んでくださったんですね。
      私も闘病当時は、経験談など読みながら号泣していました。
      きっと今はお辛いと思います。たくさん頑張ったんでしょうね。

      パニック障害は体と心のSOSです。
      今はゆっくりと休んで、自分の心と身体と向き合ってくださいね。

      今後もパニック障害関連の記事を書いていく予定です。
      また読んでくださいね♡

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