不整脈?心臓神経症?パニック障害と診断される前に循環器科で24時間心電図をとった話

こんにちは、2年の闘病を経てパニック障害を完全克服したAyaka(@ayaka_minty)です♪

実は私、自分がパニック障害になるまで「パニック障害」が何なのかよく分かっていませんでした。

そのためパニック障害と正しく診断されるまでに私は不整脈を疑い、24時間の心電図検査を受けるという大変な思いをしました(笑)

しかし内科や循環器科などで「異常なし」と診断されない限り、パニック障害が正しく診断されることもありません。

AYAKA

今回は私がパニック障害と診断されるまでの長かった道のりをご紹介します。

目次

はじめてのパニック発作が「パニック発作」とはわからなかった私

先日の記事で、はじめてパニック発作が起きたときの状況などをご紹介したのですが…

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はじめてデスクに座っているときに起こったパニック発作。
ぶっちゃけ私はそれを「パニック発作」とはわかりませんでした。

なぜならパニック障害という病気に関しても、知識がまったくなかったからです。

急に息が苦しい!異様に動悸がする!このまま死ぬのかもしれない!!(;´Д`)

一体これは、貧血なのか!?心臓病なのか!?生まれつきの不整脈のせいなのか!?

はたまたその他何かの大病なのか?

何が原因なのか本当に全然分からなかったので、どうしたらいいかも分からずはじめての発作の夜は不安で仕方がありませんでした。

通勤電車でのパニック発作

はじめて会社でパニック発作が起こった翌日のこと。

「昨日おこった衝撃的な発作が、また起きたらどうしよう」と朝からずーっと考えて通勤していました。

「こんな身体がよくわからない状態で、会社になんて行きたくないよ…」と思っていました。

そこで、パニック発作がまた起こったのです。

激しい動悸…発汗、息苦しさ…「死ぬかもしれない」という恐怖。

このときのことは怖すぎて、苦しくてもう思い出したくもありません(;´Д`)

明らかに、おかしい。私の体がおかしい。そう思いました。

電車でのパニック発作には耐え、なんとか会社にたどりつきました。

でも朝から身体の様子がおかしく、バックヤードで横にならせてもらっていました。

止まらない不安にもう頭が完全にパニックで、冷や汗が止まらず、もう仕事どころじゃありませんでした。

あまりにも体調が悪いので、早退させてもらいました。

その時、電車やホームに行ったらまた発作が起こる気がして、家まで1万円かけてでもタクシーで帰ろうと思ったほどでした。

母から「不整脈じゃない?」と言われる

早退して、あまりにも体がおかしいと母に伝えると、「不整脈の検査に行ってみる?」と言われました。

私は生まれつき不整脈があり、健康診断でよく引っかかっていました(笑)

母は、その不整脈がひどくなったことが不安発作の原因なのではないか?と思ったようです。

私も改めて、Googleでひたすら不整脈について調べました。

思い当たる症状がたくさんでてきたので、「私は不整脈なんだ」と思いました。

不整脈は手術すれば治る…でも、たまに死亡者もいる。

そんな怖いサイトまで見つけてしまったので、この日からずっと「私は不整脈で急に倒れて死ぬかもしれない」という強い恐怖に襲われるようになりました。

仕事中の発作が増え、早退や欠勤も増えていった

はじめての発作から数日間、「病院行かなきゃ…」と思っても忙しくてなかなか行けずにいました。

無理して通勤していたのですが、やはり発作が繰り返し起こっていました。

通勤中、仕事中…。繰り返し起こることで、早退や遅刻、欠勤することも増えていきました。

「またあの怖い発作が起こるかもしれない」という予期不安が強くなり、「会社に行けば発作が起こる」「会社の最寄駅に行けば発作が起こる」「電車に乗れば発作が起こる」という広場恐怖につながっていきました。

ある日会社を早退して、循環器科へ

忙しかったけど、不安に耐えられず循環器科へかけこみました。

一通りの症状を説明し、心電図をとったら「うん、不整脈だね」とあっさり言われました。

その日は血液検査だけ行い、24時間の心電図と、超音波の検査に改めて来てほしいと言われました。

精密検査の予約を一週間後にとって帰宅した後、あまりの不安と恐怖に家でも発作が起こりました。

こわすぎて、つらすぎて、私はただただ涙が止まりませんでした。

そして、「私は死ぬかもしれない不整脈なんだ…」という不安から、不眠になってしまいました。

夜、布団に入っても考えるのは発作のことばかり。死にたくない…死にたくないと思えば思うほど眠れなくなりました。

この時のつらさは、思い出しただけで発狂ものです。

不安に耐えられなくなり、会社近くのメンタルクリニックへ逃げ込む

循環器科に心臓の精密検査を一週間後に予約したものの、私はあまりの不安(予期不安)で発狂しそうになっていました。

心がおかしくなりそうで家でも日々発狂気味だったので、母親も「精神安定剤とかもらったら、少しは不安が楽になるのかしら…」と一緒に悩む日々。

その日も不安と冷や汗で仕事どころではなくなってしまい、耐えきれなかった私は会社の近くのメンタルクリニックに逃げ込んで経緯を相談したのです。

人生ではじめてのメンタルクリニック。その独特な世界観に非常にドキドキしたのを覚えています。

そして先生が
「それ、たぶんパニック発作ですよ〜」
と、あっさりひとこと(笑)

AYAKA

循環器科で来週検査があるんですけど、あまりにも不安で夜も眠れないので精神安定剤が欲しいんです

ドクター

あなたが経験した発作はね、たぶん不整脈じゃなくてパニック発作だと思いますよ

AYAKA

パニック発作…?

ドクター

ストレスもね、花粉症と一緒でその人のキャパのバケツを越えると溢れて身体に発作として現れるんですよ。息が苦しくなったり、過呼吸になったり、動悸がしたりします。これをパニック発作っていうんですね。

AYAKA

循環器科で「家族に突然死した人いる?」と聞かれてから、私も突然死んだらどうしようっていう不安が本当に止まらなくて気がおかしくなりそうです。

ドクター

その一言は、今のあなたにはちょっと強すぎましたよね…不安ですよね。

AYAKA

はい…(号泣)

ドクター

とりあえず、心臓の検査で何もなかったらまた来てくださいね。その時また診断させてくださいね。あまりにもおかしくなったら仕事中でもこの病院に避難してきていいですから。今日は睡眠導入剤と抗不安剤を出しておきますね。

さ、さすがメンタルクリニック…!
不安を鎮めるプロフェッショナルでした…!!(笑)

先生にこう言われ、私の発狂気味な心も少しだけ落ち着きました。

そしてこの日はおとなしく睡眠導入剤、抗不安剤を処方してもらい家に帰りました。

はじめて「パニック発作」をGoogle検索してみる

ここではじめて私は先生に言われた「パニック発作」をインターネット検索したのです。

そこで、「パニック障害」という病気があることを知ったのです。

日に日におかしくなる私の様子を心配していた母親も一緒にGoogle検索をして調べていました。

「もしかしたら、あんたはパニック障害なのかもねぇ」と、その時母も言っていました。

見つけたサイトの中には、あまりにも思い当たる症状がたくさん書いてありました。

「もしかしたら、私はパニック障害なのかな…?」なんて思いいつつ、とりあえず処方された抗不安剤と睡眠導入剤で不安を少しだけ和らげながら、循環器科の精密検査を待ちました。

不安と戦った24時間の心電図検査

ついに心電図の精密検査の日がやってきました。

このころにはもう、不安でほとんど会社までたどりつくこともできなくなっていました。

循環器科で心電図を設置させられてからの24時間は、今思い出しても地獄のようです。

「私は心臓病なのか、どこかがものすごく悪いのか、それともパニック障害とやらなのか…」と答えが出ない不安にさいなまれていたのです。

24時間の心電図を測る機械も重くて、つけてるだけで不安になりパニック発作を誘発させました。

しかし私はそれを身体につけたままどうにか仕事をこなしていました。

処方された抗不安剤を飲みながら、なんとか働いていました。この24時間は、とにかく辛かったです…。

心電図の結果は「治療の必要はなし」

24時間の心電図検査から一週間後、ついに結果が出ました。

その結果は、「不整脈はあるものの、現時点で治療の必要はない」というものでした。

つまり、心臓に異常はなかったということです。

不整脈も、ストレスなどが軽減すれば少なくなることも多いとのこと。

ちなみに血液検査の結果にも異常はありませんでした。

「あなたの不整脈は心配しないで大丈夫なものでしたよ。安心してください。」と循環器科の先生には言われました。

でも、私の不安はそんなことでは解決しませんでした…。

ついに診断された「パニック障害」

仕事の合間に病院へ行っていて、はじめてパニック発作を経験してから約1か月が経過していました。

このころにはもう24時間不安で、会社へもたどり着けず、体力も激減し、抑うつも訪れてきていました。

改めてメンタルクリニックに行き心臓に異常がなかったことを報告すると、私は正式に「パニック障害」の診断を受けました。

正直悲しかったですが、自分の病気と不調の正体がやっとわかったので少しだけ安堵しました。

担当の先生から、「まず一か月休んで様子を見てください」と言われ一か月休職の診断書が書かれました。

当時、仕事人間だった私は「一か月も会社休むなんて、ありえない…」と衝撃でしたが、もう体も心も限界だったので、おとなしく休む事にしたのです。

遠回りなようで、正しかった私の判断

というわけでまとめると、私はまず自分の身に起こった異変を「不整脈のせい」だと勘違いし循環器科にかかり、その後心療内科で「パニック障害」と診断されました。

遠回りなようでこれは正しい順序だったようで、のちほど心療内科の先生曰く
「先にこっちに来たとしても、まず患者さんには内科の検査をしてもらうんですよ」
とのこと。

というのも、例えばパニック障害かと思った息苦しさや動悸などが本当に身体の病気が原因の場合もありえるからです。

パニック発作と似た症状がある病気

ちなみにパニック発作と似たような症状がある病気は下記のものがあるそうです。

パニック発作と似た症状が出るもの

・過呼吸(過換気症候群)
・甲状腺疾患
・不整脈

以上の病気でないと正しく調べるために、血液検査、心電図検査などを行うべきなんだそうです。

私も両方行い異常がなかったものの、不安発作が治まらなかったためパニック障害と診断されたんですね。

パニック障害の診断方法

パニック障害と診断するために、アメリカが基準を定めているリストがあり、この中で4つ以上当てはまったらパニック障害の可能性があると言われています。

心臓がドキドキしたり、脈拍が増加する
手の平や、全身に汗をかく
体や、手足がふるえる
息切れ感や、息苦しさを感じる
窒息感、または喉(のど)が詰まった感じがする
胸の痛みや圧迫感、不快感がある
吐気や腹部の不快感がある
めまい、ふらつき、または気が遠くなるような感じがする
現実感が失われ、自分が自分ではない感覚が起こる
自分をコントロールできなくなる恐怖や、気が狂う恐怖に襲われる
このままでは死んでしまうという恐怖を感じる
体の一部にしびれ感や、うずきを感じる
冷たい感じや、ほてった感覚がある

出展:パニック障害ってどんな病気?

パニック障害の疑いがある場合、まずは内科で検査を受けよう

「私はパニック障害かも…?」と思ったら、まずは内科で血液検査や心電図検査などを受けてみましょう。

そこで身体的に何も問題がなければ、あなたのそれはもしかしたらパニック障害かもしれません。

しかし、私みたいに検査結果を待つまでの間不安で発狂する場合もあると思います。

そういった場合は、同じように抗不安剤を処方してもらっても良いかもしれません。

「パニック障害だと思ったら本当は深刻な病気があった」

そうでないことをまず知るために、まずは検査をするということが重要だと思います。

私も遠回りしましたが、自分の症状がなんなのか分からなかったときより、パニック障害と分かってからのほうが色々と生活しやすかったです。

まずは病気を明確にすること。それが克服への近道だと思います(*´∀`*)

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